「未病」、そして「未病を治す」とは
(1)未病医学の必要性とは
現代医学(西洋医学)は「未病医学」を未だ確立していませんが、重力とのバランス医療(過労性構造体医学(Gバランス医療))ではすでに確立しているのである。
しかし、本格的な病気になる前の予防や未病に関心がないのが現状であり、未病医学の確立が遅れているのだ。
その為、原因のはっきりしない慢性的な痛みや体の不調・病気で悩む人、つまり未病状態の人が増え続け、これが医療費の増大に歯止めがかからない理由になっている。
これらの症状には必ず原因が隠れている。それを見つけられないだけであり、重力とのバランスで診断していくと、隠れていた本当の原因がはっきりと特定できるのだ。
確かに現代医学は一部分においては著しい進歩を遂げ、毎年驚くばかりである。
しかし、これほど医学が進歩した、と言われているにもかかわらず、原因を特定できないため、毎年病人は減るどころか、逆に増え続けている。
その多くが「未病状態」の人達なのだ。
未病状態(慢性疾患)に関してはその原因を解明できていないということは治療法においてもさほど進歩は見られず、その殆どが対処療法や気休め、癒し行為で終わり、それを正しい治療法と錯覚している傾向すらある。
未病という視点から偏見を変えず、中立の立場から40年前と比べてみても治りが悪くなっているように感じられてならない。
現代医学だけを手段とする医療は症状を和らげるだけの対処療法が主体で、未病状態である慢性的な痛みや体の不調、病気を根本から治すことはしていないのではないか?
この問題を解決するには慢性疾患の隠れた、本当の原因を「重力とのバランス医療」で力学的に診断したり、治療するという確立されている「未病医学」を広めることが必要不可欠なのである。
その未病医学の確立とその必要性を説明しよう。
(2)現実的な社会問題
時代の変化に伴って、超高齢化社会の到来。
医療費が青天井、現在の40兆円が10年後には60兆円と見込まれており、このままでは現行の国民皆保険、社会保障制度はすでに限界と崩壊に直面しており、国家の存続が破綻しかねない大問題になっている。
(3)国や政府の動向は医療費削減
国や政府、そして厚労省・経産省など各省において現行制度の見直しを強めている。特に、安倍政権が新たな歳出改革の取り組みを始め、予防医療の推進と共に保険外治療・自由診療の拡大により、国民医療費の削減を全国規模で進めている。
(4)神奈川県の動向は「未病を治す」
神奈川県では黒岩知事が中心となって「未病を治す、かながわ宣言」を発表し、そのプロジェクトがすでに始まっている。「未病を治す」ことで「健康寿命」を延ばし、「医療費削減」と共に高齢化社会での経済成長の政策の中で、「未病産業」に対して最大の力を入れている。
それには最初に次の事が前提となっていなければならない。
(1)健康寿命が短い人と、長い人との差
(2)未病状態になる人とならない人との差
(3)ロコモやニューロ、メタボになる人とならない人との差
これを追究しないのは空論であり、現代医療の落ち度なのだ。
(5)【神奈川県・黒岩知事のことば】
(6)「未病」と「未病を治す」とは
- ●「未病」とは:健康と病気の間にある一連の変化におけるグレーゾーンのような状態を指す。
- ●「未病を治す」とは:特定の疾患の予防法に止まらず、心身全体をより健康な状態に近づけることをいう。
- ●未病を治す施術:亜急性捻挫に対し、部分的(ミクロ)に診るよりも全体的(マクロ)に判断したり、施術することが重要であり、全体的(マクロ)とは「足裏から全身を重力とのバランスで整えること」を最優先する施術のことである。
(7)「重力とのバランス医療」から見た未病状態とは、次の3つに集約される
(ロコモティブシンドローム)
2.原因のはっきりしない頸部亜急性捻挫の関連症状となる自律神経失調症・不眠・足頚性うつなどの障害(ニューロパチーシンドローム)
3.原因のはっきりしない生活習慣病(代謝症候群)の関連症状となる、高血糖・高血圧・脂質異常症(メタボリックシンドローム)
現実的な見方として、医療機関を訪れる約90%以上がこのように原因のはっきりしない慢性痛(亜急性捻挫)やこれに伴う体の不調である。これらの症状が発生したり、改善して健康になったりを繰り返し、この間を連続的に変化している場合が多い。これらの症状の中で、「緊急性がなく、当分の間様子を見ても問題がないと医師から診断されている状態にあり、自分の努力で改善が見込まれる状態に導ける」というのが「重力とのバランス医療」から見た「未病状態」であり、「未病を治す」である。
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