柔道整復師が果たすべき使命


健康寿命の延伸・医療費削減には柔道整復師が必要不可欠!

超高齢化社会の到来に伴い、医療費が青天井。現行の国民皆保険、社会保障制度は限界と崩壊の危機に直面しており、このままでは国家自体が破たんしかねない。
いま政府は、早急な医療費の削減を全国規模で進めている。その手段として「未病のうちに治す」「未病を治す」「自分の体は自分で治す」という取り組みを、都道府県や市町村単位でも推進している。
現実には、健康と病気との中間にある『未病状態』は、若い人から高齢者まで数多く見られる。
柔道整復師は、足裏から全身を重力とのバランスで整えることで、未病状態を起こす原因を判断し、老若男女問わず未病を治す施術をすることができる。つまり健康寿命の延伸に貢献し、医療費の削減が可能となるのだ。

未病の原因となる足裏の異常(退化)が激増

時代の変化、ライフスタイルの変化に伴って、現代人の足に大きな異常(退化)が激増している。
足の異常は成人女性の約80%、子供の約60%、男性の約55%に見られる。
その足の異常とは「外反母趾」、「浮き指」、「扁平足」の3つに集約される。

足裏の異常に伴って未病状態が発生

外反母趾や浮き指、扁平足など足裏の異常に伴い、現代人の体には、原因のはっきりしない痛みや自律神経の不調、生活習慣病が激増。この中で未病状態が、子供から老人まで幅広く、老若男女問わず発生している。
特に「足と健康、未病、病気」との関係を若い人から高齢者までが共に、知識の共有・レベルアップと、高度平均化を図ることが必要だ。


▲【足健検定】では「足と健康との関係」の知識力アップとその高度平均化を目指す

足裏の異常が原因となる未病状態は次の3つに集約される

人間の健康状態は『ここまでは健康、ここからは病気』と明確に区分できるものではなく、実際にはその間を連続的に変化している。中国の古い医学書ではそうした状態を「未病」、さらに、より健康な状態に近づける取り組みを「未病を治す」と表現している。

重力とのバランス医療における「未病状態」とは以下の3つに集約される。

(1)原因のはっきりしないひざ、腰、首などの痛みや不調(ロコモ)
(2)原因のはっきりしない自律神経失調症やうつ状態(ニューロ)
(3)原因のはっきりしない生活習慣病などの伝達及び代謝症障害(メタボ)

これらの症状は子供から老人まで老若男女問わず発生している。また、同じような生活環境にもかかわらず、これらの症状が発生する人と、発生しない人とに分かれるのはなぜなのか?この差を追究しないのは全て空論であり、落ち度と言わざるを得ない。
この差を追求していくと、95%以上に外反母趾、浮き指、扁平足が見られる。
特に高齢者においては「要介護になるリスクが5.7倍」と高くなる。
これをそれぞれ (1)ロコモ (2)ニューロ (3)メタボ と呼んでいる。

足と健康との関係(足健検定)

「足と健康との関係」その力学的メカニズムは次のようになる。

●「外反母趾」「浮き指」「扁平足」があると・・・

  • (1)『縦×横×高さ』による構造学的歪み:
    重心がかかとに片寄る。その片寄りは左右差を伴うため、足裏が不安定になる。この足裏の不安定を補うため、ひざ・腰・首など体の上部に構造学的なゆがみ(ズレ)が起こる。
  • (2)『時間経過×』による過労学的損傷(過剰な衝撃波とねじれ波):
    ゆがんだり、ズレたりしたところへ、かかと重心からの過剰な衝撃波とねじれ波という介達外力が繰り返され、時間経過に伴い、自覚がないまま変形や骨の異常が蓄積されていく。
  • (3)『環境×』による環境学的条件の低下:
    悪い足による、悪い歩き方や日常生活・片寄った仕事、スポーツなどで①②が反復される。この結果として、原因のはっきりしない、ひざ・腰・首の痛みが発生。また、足と首の異常が隠れた原因となる『ムチ打ち症の後遺症状』が発生。その一つとして、自律神経失調状態・うつ状態が起こっている。また生活習慣病(代謝症障害)の隠れた原因になっている。

  • ○足は「足だけ」、体は「体だけ」と別々にみているのでは、改善に至らない!
  • ○『足と体は一体』。だから、体の土台”足裏から全身のバランスを整える”
    【重力とのバランス医療】が最優先であり、必要不可欠である!

未病の定義、または未病を治す定義とは

前記3つの症状の中で未病状態とは「緊急性がなく、当分の間様子を見ても問題がないとされ、自分の努力で改善が見込まれる状態」をいう。その説明として「未病」とは、健康と病気を2つに明確に分けられる概念として捉えるのでなく、健康と病気の間を連続的に変化するものとして捉えている。
また「未病を治す」とは、「未病」で示した心身の状態における一連の変化の過程において、特定の疾患の予防、治療にとどまらず、”心身全体をより健康な状態に近づけること”と定義づけている。この”心身全体をより健康的な状態に近づけること”とは、足裏から全身を重力とのバランスで整え、自然治癒力を最大限に発揮させることである。特に神奈川県では「未病を治すかながわ宣言」を発表し「未病を治す」という考え方を全国的に提唱している。

重力とのバランス医療で未病を治す柔道整復師

前述の「心身全体をより健康な状態に近づける」その手段とは、足は「足」、体は「体」と別々に、しかも部分的に診るのではなく全体的に「足裏から全身を重力とのバランスで診断し、治療していく」ということなのである。ホリスティック医療、代替医療、統合医療における根本理論においても、全体的に診ることの必要性を説いていて、この全体的という意味は「重力とのバランス」のことである。すべて重力を最優先した考え方が必要であり、その哲学に裏付けられた力学的理論でなければならない。
なぜなら地球は重力の絶対的支配下にあり、その中で生活している人間も、重力によって生かされている。そして健康が重力とのバランスよって決定づけられているからである。未病医学にはこの哲学に裏付けられた重力とのバランス医療「過労性構造体医学(Gバランス医療)」が根本理論となる。

未病の原因がわかる8方向の診断

未病医学はすでに重力とのバランス医療「過労性構造体医学(Gバランス医療)」で確立している。未病を治すには、隠れている本当の原因を重力とのアンバランスで判断(特定)することにある。原因を判断(特定)出来ることで、重力とのバランスを整える施術が行われ、初めて未病を治すことが出来るのだ。つまり重力とのバランスを整えるとは、「構造学的」、「過労学的」、「環境学的」なアンバランスを正常に戻すことであり、簡単に説明すると、耐震構造設計ミスの体を、合格の体に戻すことになる。今この教育が必要なのだ。

重力とのバランスとは3つある。重力とのバランスとは何か?

(1)構造学的バランス(縦×横×高さ) → 縦(前・後)×横(左・右)×高さ(上・下)
(2)過労学的バランス(時間経過×) → 衝撃×ねじれ×
(3)環境学的バランス(環境×)   → 生体環境条件×


今までこの区別が出来なかったため、医療や健康、未病、予防医学が混乱していたのである。
未病医学は(1)「構造医学」(2)「過労医学」(3)「環境医学」の3つで構成されている。
この3つの重力とのバランスの区別は、今後の医療や未病医学、予防医学の発展におおいに役立つものとなる。

重力とのバランスを整え、未病を治す3原則

原則(1) 足裏から全身に対し「構造学的な歪み」(縦×横×高さ×)の回復を図り、自然治癒力、自己治癒力を発揮させる。
★柔道整復師は「徒手的整復術」や「足裏バランステーピング法」で構造学的バランスを整え、自然治癒力を最大限に高め未病を治すことが出来る

原則(2) 足裏の免震処置と血行促進で「過労学的損傷」(時間×)の回復を図り、自然治癒力、自己治癒力を発揮させる。
★柔道整復師は「光線・電気療法」や「ほぐし(マッサージ)・温熱療法」で過労学的損傷の回復を図り、自然治癒力を最大限に高め未病を治すことが出来る

原則(3) 外面からは固定(サポート)、内面からは栄養(サプリメント)、精神的には癒し的行為(自律神経の安定)で「環境学的条件」(環境条件×)の回復を図り、自然治癒力、自己治癒力を発揮させる。
★柔道整復師は「包帯・サポーター」による外面から環境学的バランスを整えることで、自然治癒力を最大限に高め、未病を治すことが出来る

上記(1)~(3)は、未病を治す治療の3原則であり、医療行為ではなく、あくまで健康促進行為となる。
柔道整復師が未病を治すために「重力とのバランスで整える」方法は、上記(1)~(3)の中でも、★に記載した内容であるべきなのだ。

この3つを同時に行うことで、重力とのバランス医療で未病を治し、健康寿命の延伸=医療費削減が可能となる。注意点はこの3つの中のひとつをもって、全てが治ると思い込まないことである。それでは「ただの癒し、気休め、対処療法」のひとつで終わってしまう。

健康寿命を延ばし、医療費削減に役立つ『足健検定』

未病医学となる重力とのバランス医療「過労性構造体医学(Gバランス医療)」の教育を普及している所が「足と健康との関係」(足健検定)なのだ。
重力とのバランスを一番多くコントロールしている人間の土台、足裏から全身を3つの重力とのバランスで整えることで、自然治癒力、自己治癒力を最大限に発揮させることが出来る。これにより、健康寿命が延び、初めて医療費削減が可能となるのである。

▲「平均寿命」と「健康寿命」の差を縮めることが「医療費削減」への第一歩

保険外治療、自由診療で未病を治す柔道整復師

政府そして厚生省、経産省など、各省においても現行制度の見直しを強め、保険外診療、自由診療の拡大により未病を治し、健康寿命を延ばすことで、医療費の削減を全国規模で進めている。
治療する側も患者側も賢くならなければならない。人は本当の原因が分かると、自然に自分で治す努力をするものなのだ。
その第一歩として重力とのバランス医療を知り、「自分の体は自分で治す」「自分の体や未病に対し、自分が一番の名医となる」という「足と健康との関係」の基礎・基本を学ぶことで、増え続ける国民医療費を削減することが可能となる、と訴え続けている。


▲「足と健康との関係」は健康寿命を延ばすために学ぶべき”知識・教養”である

亜急性・慢性の患者さんのうち、約90%が負傷の瞬間を特定できない、原因がはっきり分からない、そして病気と健康の間を連続的に変化する状態にある。
この中の未病状態ある場合に柔道整復師は施術して治すことができる。

迷ったらヒポクラテスの言葉で初心に戻る

長年の施術人生の中で、常に初心に戻り、軌道修正してくれたヒポクラテスの言葉がある。ヒポクラテスとは「医学の父」「医学の祖」と呼ばれた古代ギリシャ時代、約2500年前の哲学者である。

つまり医学と哲学は同じものであると、ヒポクラテスは説いている。
もう一つヒポクラテスの言葉の中で、初心に戻してくれる有名な言葉がある。

「人間は自ら治す力を持っている。真の医療とは、自然治癒力を発揮させることであり、医術者はこの自然治癒力が十分発揮される条件を整えるだけである」 と記されている。

これも医療を志した者なら誰でも一度は聞いたことがあり、これこそが未病医学の基本となるべき考えである。これを「未病医学」として確立しているのが重力とのバランス医療「過労性構造体医学(Gバランス医療)」なのである。



補足資料

(1)ロコモ:ロコモティブシンドローム(Locomotive syndrome)運動器症候群
定義;ロコモ 「運動器の障害」により「要介護になる」リスクの高い状態になる事
2007年より日本整形外科学会では、ロコモを提唱。
ロコモには”人間は運動器に支えられて生きている。運動器の健康には、医学的評価と対策が重要であるということを日々意識してほしい”というメッセージが込められている。そして同時に、”運動器は広く健康の根幹である”としている。
また2013年に、厚生労働省の研究データで”膝や腰の障害が要因となり、要介護リスクが5.7倍になる”と発表された。
つまり私達ポディストは、【原因のはっきりしない足、膝、腰、首などの疾患】によりロコモ(運動器症候群)になる人とならない人との差が、足裏の異常(外反母趾、浮き指、偏平足)に起因していることを解明し、予防できるのである。


(2)ニューロ:ニューロパチー症候群(Neuropathy syndrome)末梢神経障害
独立行政法人国立健康栄養研究所・健康増進研究部長・運動ガイドライン研究室長がスーパーバイザーとして『ニューロパチーシンドローム;ニューロ』と表現している。
私達ポディストは【原因のはっきりしない自律神経失調状態】つまり足と首の異常が原因となる『足頚性うつ状態』『足頚性自律神経失調状態』として捉えることができる。つまり、悪い足による悪い歩き方によって、頚椎に異常が起こっているのだが、それは”ムチウチ症における後遺症状が、外反母趾・浮き指・偏平足でも起こる”という新しい仮説を訴えているのだ。また、これらのロコモ(運動器系、感覚系)ニューロ(自律神経系)の障害が組み合わさって次のメタボの要因になっていることも新しい仮説として訴えると共に、統計学的見地から立証している。

(3)メタボ:メタボリックシンドローム(Metabolic syndrome)内臓脂肪症候群
【原因のはっきりしない生活習慣病】
内臓脂肪型肥満と共に高血糖、高血圧、脂質異常症の中で、2つ以上合併した状態を『メタボリックシンドローム』と表現し、この代謝症候群を単に『メタボ』と言っている。
ポディストはこのメタボに関しても、足の異常が関係していることを統計的な見地から追求している。メタボ(生活習慣病の一要因)を起こす人と起こさない人との差が、足と首の異常にあることに気付き、その立証を試みている。
実際にムチウチ症の後遺障害として、ロコモ(首の痛み)とニューロ(自律神経失調状態)が合わさって、メタボ(生活習慣病)を誘発させているとも考えられる。実際にメタボ患者の中には痛みと神経不調、両方の症状を訴える者が多いのである。つまり足と首の異常が原因となり、内臓への神経伝達不良や、ホルモンの片寄りによってメタボが発生している割合が高い可能性があるのだ。ゆえに予防や未病を治すことができると考える。



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